32週5日 双胎間輸血症候群 発症
7/8のエコー検査、双子の2人の羊水量に明らかな差が見られ、双胎間輸血症候群(TTTS)と診断されました。
進行する場合には、妊娠を継続することにより子供たちが危険になるので、即帝王切開を実施すると医師に告げられました。
私は妊娠32週。
双胎間輸血症候群(TTTS)を治療するレーザー手術はできません。
出産する以外に子供たちを救う方法がないのです。
ですが32週では肺が未完成。
肺の成長を促すステロイド剤を2日に渡って注射しました。
また、双胎間輸血症候群の進行を少しでも抑えるため、お腹の張り止め点滴を増量、追加しました。
これからは毎日、胎児の状態と羊水量をこまめにチェック、帝王切開の時期を見極めていくことになります。
MFICU(母体胎児集中治療室)に移動
注意の必要な妊婦になってしまったので…、MFICU に引っ越しました。
張り止め点滴は、ウテメリン4A15だったけれど、張りが治らなくて4A30のMAX量に増量。
それでもおさまらず、その上にマグセント追加。
それでもおさまらず、マグセント増量。。
噂には聞いてましたがマグセントの副作用、すごいです。
なので今日はこのあたりで。
私の体はつらいですが…
ふたりのあかちゃんたちのために、その誕生を心待ちにしている旦那さんのために、がんばります!
31週3日 検診の結果&出産日決定
31週3日(6/30)の検診結果
双子
- 右ちゃん 1800g
- 左ちゃん 1787g
羊水量も膀胱も問題なし!
双子だとこの時期、成長が緩やかになるのですが、うちの2人は単胎の子の標準より少し大きい。
しっかり成長してくれて、うれしいです!
母(わたし)
- 体重 : 妊娠前+5.6㎏
- 腹囲 : 94㎝
- 子宮底長 : 40㎝
- 尿検査 : 異常なし
- 血圧 : 97/55 (異常なし)
ますますお腹が巨大になってます。。
点滴してても張るので、できる限り安静にしてます。
帝王切開は8月初!
月曜日に主治医の先生とダンナさんと3人で話し合い、帝王切開の日が決まりました。
8月のはじめ、36週で出産です!
あと一ヶ月ほどでちびちゃんたちに会えるんだな〜^ ^
目標ができました。がんばります!
ダンナさんが日本に来てくれた。うれしかった。
上海に住んでるダンナさんが、日曜日の飛行機で日本に来てくれました。
月、火、水の3日間、病院にお見舞いに来てくれて、すごくうれしかった。
やっぱり私は彼が大好きです。
ですが、たまにしか会えない私たちには、いろいろ話さなくちゃいけないことがあります。
名前を決める、出産後の手続き、上海に戻る手続きやスケジュール、生命保険、貯蓄、上海の家の引っ越し…
他にもいろいろ。
1日目、ダンナさんは仕事のメールを書いてて、私も彼に会ってうれしくなっただけ。
ほぼ何もしないで終了。
1日目の夜、助産師さんに全く進展がなかったと話すと、
「双子を育てるってママが一人でやれることではないんです。ご夫婦にその自覚があるんですか?」
と叱られました。
まさにおっしゃる通りです。。
2日目、3日目。
私は心を入れ替えて、ダンナさんには会社との連絡を絶つようお願いし、いろんな相談をしました。
実は2日目、彼は会社の人と長電話していました。。
時間の限られた中、私や子供たちより仕事優先の姿勢に腹がたち、その気持ちは伝えました。(…というより怒りました。。)
彼はわかってくれたようなので、私は彼を信じます。
正直な気持ち
3日目、ダンナさんが最後に面会に来て帰ってしまってから、大泣きしました。
トイレで随分長いこと泣きました。
点滴のバッテリーが切れてピーピー鳴って、お腹が張りまくるまで泣いてました。
こんなに泣いたのは久しぶりでした。
ひとりぼっちの入院は寂しいんです。
そして出産後はもっと不安です。
こんなに弱い自分もイヤです。
双子ちゃんに申し訳ないです。
安全策をとって、子供たちを日本で産むと決めた。
夫は中国での仕事を続けたかった。
だから今の私たち夫婦は、離れ離れです。
全部自分で決めたことなのに。
情けないです。
いま何日かたって、やっと落ち着きました。
双子ちゃんはかわいくて仕方がないです。夫婦でたくさんの愛情を注いで育てたい。
その一方で、ダンナさんには好きな仕事をしてほしいです。
この2つは、心からそう思っています。
今、私が寂しくて不安なのは事実だけど。
そんなことは乗り越えなくちゃ!
離れていてもダンナさんとは心が繋がっていると、協力してくれると信じて乗り越えます。
だけど、なるべく早く家族が一緒に暮らせるようにしたいな〜
30週3日 検診の結果
30週3日(6/23)の検診結果
双子
- 右ちゃん 1568g
- 左ちゃん 1543g
大きさにほとんど差なし。
羊水量も膀胱も問題なし!
最近、よく二人でしゃっくりしてます。
かわいいです^ ^
母(わたし)
- 体重 : 妊娠前+5.5㎏
- 腹囲 : 92.5㎝
- 子宮底長 : 38.5㎝
- 尿検査 : 異常なし
- 血圧 : 87/55 (異常なし)
ウテメリン点滴のおかげで、最近はお腹の張りが落ち着いています。
子宮底長がずいぶん長くなりました。
お腹が前にぼこーっと出ています。
赤ちゃんたちに話したいこと、話さないこと
入院期間が長いため大部屋に入院しているのですが、ここで大切な人たちと出会いました。
ダンナさんは上海だし、実母は体が弱いため、頼れる人のいない私。
同じ部屋のみんなにすごく助けられています。
24時間点滴投与になり、洗濯や買い物は自分ではできなくなってしまったのですが…
みんながついでだからと私の分まで一緒に洗濯したり、買い物したりしてくださり。。
それ以外にも、朝ごはんのパンを焼きにいってくれたり、食べ終わったお膳を下げてくれたり…。
本当にお世話になりっぱなしです。
ちびちゃんたちが生まれてきたら、この入院でたくさんの人たちに出会い、助けられたこと、話そうと思います。
双子妊娠は幸せすぎる反面、つらいこともあります。
お腹が張って不安だし、24時間点滴は不自由、そして副作用がつらい…
でもそんなことは、子供たちに言う必要のないこと。
子供たち2人には、幸せな妊娠だったことだけを話そうと思います。
そしてどれだけ2人が望まれて生まれてきたのかを伝えたいです。
私の母が私を出産するときは、妊娠高血圧症、その他もろもろで、死にそうに辛かったそうです。
そんな難産の結果生まれた私は浮腫んでいて全然かわいくありませんでした。
看護婦さんたちに笑われ、父も一目見て残念そうにすぐに病院から帰ってしまったとか…
私は小さい頃から自分が母を苦しめたことに罪悪感を持っていましたし、今だにその話を聞く度、私は歓迎されない赤ちゃんだったのだと感じます。
この先、出産が私にとってどんなに辛いことになっても、わたしは子供たちにその話はしないです。
2人を授かってどんなに嬉しかったか、お腹で動くのを感じてどんなに幸せだったか、ふたりに会えるのをどんなに楽しみにしていたか。
そのことをお話しようと思います。
30週0日 ウテメリン点滴増量
6/20午前中のモニター(NST:ノンストレステスト)でお腹が結構張っていたらしく…
午後もモニターで張りを確認しました。
そしてやっぱり張りが収まらず…
ウテメリン(張り止め)の点滴の量が、4A10から4A15に増加になってしまいました。
しかも張りが収まるまでシャワー禁止、移動は車椅子…>_<
不便だけどありがたいことですね。
入院してると安心です。
何かあった時の対処の早さ、徹底した安静は家では不可能です。
離れて暮らすダンナさんには増量のこと、連絡しました。
とても心配してました。
ウテメリン点滴の単位
4A15の場合、同じ濃度のものを一時間に15ml点滴することになります。
こう書くと4A10と4A15ってそんなに差がないみたいなんですけど…
増量後、また副作用の動悸と息切れ、手足の震え、倦怠感がやってきて、苦しかったです。。
最初に点滴を始めた時に比べればマシでしたが…、ウテメリンはあなどれないです。
私はウテメリン初心者。点滴量は多くありません。
私の入院してる病院では、ウテメリンのマックス量は4A30です。
これでも張りが収まらなくなればマグセントという薬を追加することになるのですが、このマグセント、ウテメリン以上の副作用があると聞きます。
この後も、今の点滴の量で張りが収まっていてくれたらいいなあ…
お腹が張らないようにすることの意味
双子妊娠はお腹が張りやすいです。
私は今30週ですが、お腹のサイズはすでに臨月かそれ以上。
子宮の限界を超えちゃうから、張るのも仕方ないですね。
だけど、赤ちゃんたちには、なるべくお腹の中でゆっくりしてもらいたい。
一番最後に出来上がる肺機能や、目の機能がちゃんと出来上がってから外に出してあげたい。
なので、なんとしても36週まではお腹の中にいてもらいたいのです。
そうしないと出産後、赤ちゃんたちが辛い思いをしなくてはいけないので…
もしかしたら後遺症が残ることもあるかもしれないので…
だから、張りから破水、そのまま早産…なんてことが起こらないように、ウテメリン、マグセントを点滴します。
辛い副作用のある点滴でも、赤ちゃんたちのためと思うとがんばれるのです!
29週3日 検診の結果&張り止め点滴開始
29週3日(6/16)の検診結果
双子
- 右ちゃん 約1500g
- 左ちゃん 約1400g
大きさにほとんど差なし。
羊水量も膀胱も問題なし!
順調です(*^^*)
2人で約3kg!
大きくなったな〜
母(わたし)
- 体重 : 妊娠前+6.0㎏
- 腹囲 : 93㎝
- 子宮底長 : 36.5㎝
- 尿検査 : 異常なし
- 血圧 : 87/55 (異常なし)
- 子宮頸管長 : 3.1㎝(変化なし)
母体も健康!問題なし!
…と午前の検診では判定されたのですが。。
夕方から規則的な張りが始まり、それがだんだんと強くなり…
状況が少し変わってしまいました。
ウテメリン24h点滴スタート >_<
夕方から始まった張りはウテメリン(張り止め)錠剤を飲んでも収まりませんでした。
刻々と強く、長くなる張りを感じ、怖くなりました。
あかちゃんたちがお腹の中で苦しんでいる。。
張りがおさまらないため、モニターの途中に車椅子で診察室へ。
経膣エコーでチェックしたところ、子宮頸管長(出産するときのあかちゃんの通り道、閉じている部分の長さ)が今朝より1㎝ほど短くなっている!
双子ちゃんのいる大きなお腹だから急な破水などの危険もないとは言えないと判断され、すぐに24時間のウテメリン点滴を行うことになりました。
急な展開にびっくりです。。
ウテメリンの効果と副作用
ウテメリンは子宮の収縮を抑えるお薬で、早産を予防する薬です。
これまで錠剤を1日4錠服用していましたが、これでも収まらない場合に、点滴で24時間、途切れることなく体内にお薬を入れることになります。
このお薬はあかちゃんたちがお腹の中で苦しくならないように、早く出て来ないようにするために必要なお薬ですが…
お母さんの体にはつらい副作用が出ます。
- 動悸
- 手足の震え
- 火照り
- 息切れ
…などなど
点滴開始して間もなく、お腹の張りはおさまり、ほっとしました…
でも副作用はありました。
初日の夜は一晩中動悸がして、手足や声まで震え、息苦しくてほとんど眠れませんでした。
インフルエンザで高熱が出た時のようにドキドキドキ…、かなり早い鼓動が胸と頭で響きます。
息が苦しくて、大部屋だけどハーハー言ってました。。
この副作用、薬に慣れるまでの1日か2日、続くということで、今もまだなんとなくだるいです。
24時間ずーっと点滴なんてはじめてだし、辛くないといえばウソになりますが。。
お腹の張りがなくなり、ちびちゃんたちが元気にすごしているので、安心なのも確か。
あかちゃんたちのため、がんばります!
28週 妊娠糖尿病の本検査、クリア!
妊娠糖尿病のスクリーニング検査で陽性となってしまったので、昨日の朝、75gブドウ糖負荷試験(75gOGTT)を受けました。
検査の流れ
まず、準備として前日は夕食後から絶食。
当日は早朝に検査開始でした。
①5:50 採血(空腹時)
☆6:00 75gブドウ糖の炭酸ジュースを飲む
②7:00 採血(1時間後)
③8:00 採血(2時間後)
結果
①②③それぞれの血糖値を調べ、妊娠糖尿病かを判断します。
<判定基準>
①92mg/dl以上
②180mg/dl以上
③153mg/dl以上
上記に1つでも該当すると妊娠糖尿病
なのですが、わたしの場合は…
①72mg/dl
②142mg/dl
③145mg/dl
どれも該当せず、妊娠糖尿病ではありませんでした。
よかった〜(*^^*)
採血がうまくいかなかったので、痛いけど…
でもそんな痛みは吹き飛ぶくらいにうれしいです。
↓内出血して腫れた肘の内側
自分で対策しよう!
妊娠糖尿病とは判定されなかった。
でも③の値は基準から近いです。
体調によっては引っかかってたかもしれない…
自分でできる範囲で、血糖値をあまり上げないように工夫してみることにしました。
おやつを減らす
近頃、お見舞いに来てくれた人や同じ部屋の方々にいただいたお菓子をおやつに食べていました…
そのせいで夜ご飯はあんまり食べたくなくて残していたんですが。
病院でカロリーや栄養の計算をした食事を出してくれてるのに、それを残してお菓子を食べるのはダメだよな〜と反省。
病院食は不味くはないけど飽きてしまうし、おやつくらいしか楽しみがないから、まあいっか〜と軽く考えていたけど。
赤ちゃんたちのこと考えたら、オヤツは減らさなくちゃ。。
食べる順番
今回、妊娠糖尿病について調べる中で、食べる順で血糖値を急激に上げないようにできると知りました。
まず野菜を食べ、たんぱく質を食べ、最後に炭水化物を食べる
です。
これは楽にできそうだから、早速やってみることにします!
28週 妊娠糖尿病の検査で引っかかりました…
昨日の朝、妊娠糖尿病のスクリーニング検査(50gグルコースチャレンジテスト)を受け、陽性でした。。
明日、本検査をすることになっています。
妊娠前は痩せ型、妊娠後も双子だけど5キロくらいしか体重が増えていないので、まさか自分が引っかかるなんて思ってもみませんでした。
妊娠糖尿病って、不摂生が原因ではないらしいんです。
妊娠糖尿病とは…
糖尿病じゃなかったのに、妊娠して初めて糖尿病になるケースで、妊婦の8パーセントくらいが該当するそうです。
肥満、糖尿病の家族歴、高齢、多胎妊娠などが妊娠糖尿病のリスクとなるとのこと。
太ってなくても、家族に糖尿病の人がいなくても。
高齢で多胎の私は、立派にハイリスクなのでした…
出産後は血糖値が下がることが多いですが、将来糖尿病になりやすくなるので、出産後も定期的に検査を受ける必要があるそうです。
妊娠糖尿病の影響
- 母体へ
- 胎児へ
大きすぎる(巨大児)、新生児低血糖、子宮内胎児死亡
影響は大きいので、妊娠糖尿病を発症した場合にはしっかり血糖値管理を行う必要があります。
妊娠糖尿病を判定する検査
日本では妊娠中期に以下の検査をし、妊娠糖尿病を判定します。
①50gグルコースチャレンジテスト
50gブドウ糖入りの甘い炭酸水を飲み、その1時間後に採血、血糖値を見ます。140mgdl以上の場合は陽性なので②の検査へ。
私が引っかかったのはこの検査です。144mgdlでした。。
…惜しいなあ〜(-_-)
②75gブドウ糖負荷試験
空腹時に、75gブドウ入りの甘い炭酸水を飲んで試験します。
飲む前、飲んで1時間後、飲んで2時間後の3回、採血をして血糖値を見ます。
- 飲む前に92mgdl以上
- 飲んで1時間後に180mgdl以上
- 飲んで2時間後に153mgdl以上
この条件に1つでも該当すると、妊娠糖尿病と診断されます。
明日わたしは、この②の試験を行うことになりました。
やっぱり心配です…
妊娠糖尿病なんてよく知らなかったから、スクリーニング検査に引っかかったと知った昨日は、いろいろ調べました。
もし妊娠糖尿病なら、食事療法とインシュリン注射で血糖値コントロールするのだそうです。
ちゃんとコントロールできれば大丈夫ということで、少し安心しましたが…やはり心配です。
母性のカケラもない私…
そんな身勝手な私の心を見透かしたのか、お腹の2人がグググーっとお腹を押してきたので、ハッとしました。
この子たちのために、私ががんばらなくちゃいけないのに…
情けないです。
ママのせいで心配かけてごめんね。
絶対に守るから安心していいよ。
…とお腹を撫でながら中にいる2人に何回も話しかけました。
そうしてたら気持ちが落ち着いて、冷静になれました。
双子ちゃんたちのおかげです。
ダンナさんには夜にwechat (中国のLINEみたいなツール)で報告。
「大丈夫だよ!」って言われて、大丈夫な気がしてきました。
彼はいつでも、わたしの支えです。
まずは明日の検査です!
どうか妊娠糖尿病じゃありませんように。